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器用貧乏の裕福な生活

割と幸せです

いつまでも必死に気ままに

少し前、何年かぶりに高校の時の同級生と再会した。

同じラグビー部の仲間。真面目な奴でキャプテンを任され、推薦で大学に行き、東証一部の大手企業に就職し、すぐに結婚もしたが突然仕事を辞めて小さなパン屋に勤め始めたと聞いていた。

色々と昔話もしたが、こんなことを言っていた。

今の仕事も大変だ。給料は安いし、朝も早い。それでも好きでもないモノを売りながら、月末の、四半期の、年度末の...先の事ばっかり思い悩むような生活よりも、美味いパンを焼くことだけを考えて必死に働いてるうちに一日が終わり、また明日も頑張ろう、と思える日々はとても幸せだ。

ああ、なんて羨ましい生活なのだろう。気ままに縛られず、必死で充実していて。

その後しばらくして、自分も色々なことがあって彼と同じように職を変えた。他に理由はたくさんあったが、どこか彼と同じように生きたいと思ったのかもしれない。

今、以前よりは気ままで必死に過ごせている。この少し矛盾しているような生活をずっと続けられれば。